20
8月

長寿な企業にはそれなりの理由があり、短命な企業にもそれなりの理由があります。

どこの誰かは忘れましたが、「会社の価値は、会社が発行した株の時価総額で決まる」といった経営者がいました。

それから1年と経たないうちに、その経営者は会社を追われ株式市場から姿を消しました。

極端な例ですが、非常にわかりやすいケースですので取り上げさせていただきます。

その経営者がもっとも大きな過ちを犯したのは、「会社は株主のもの、自分のもの」と思い込んで、間違ったやり方で会社の成長を果たそうとしたことです。

よく考えてみてください。

たしかに株主は株を通じて出資はしていますが、経営者でもなく経営に関与しているわけでもありません。

追放されてしまった経営者も、時価総額をあげるために、支離滅裂なやり方で異業種とのコラボを発表したり、できもしない事業計画を公表していました。

ちんどん屋がオーケストラの指揮をとるような有り様でしたが、そのようなやり方でも、それはソレで会社の株価が上がれば彼の言う「会社の価値も上がったことになる」のですから、悲しいほど筋が通っていました。

しかし会社は株主のものでもなければ、経営者のものでもありません。

強いて言うなら「従業員とその家族」のためのものであり、「地域社会」、「日本」のためのもの、拡大解釈して「世界」のためのものです。

企業は税金を自治体に収めることで大儀的な社会貢献を果たしています。

税収の再配分で地域の人々の暮らしにもお金がまわりますから、地域にも貢献していることになります。

そしてそれ以外の残ったお金を、社員・従業員のため、自分のため、次の事業展開のために設備資金や給与として配分されます。

株主は投資したぶんの権利として、配当金を受け取ります。

社員や従業員と同じく、儲けたお金の配分を受け取るだけの人なのに、なぜ「会社は株主のもの」に化けてしまうのでしょうか。

個人投資家であるあなたは、間違ってもこのような思い違いをすることなく、企業や従業員を応援するといった視点で、株の投資を通じて応援してあげて欲しいと思います。

そしてときには株主のパーティーや交歓会に出席して、会社のみなさんと触れ合ってください。

研究課題を聞いたり、将来のビジョンへの進捗状況を聞かせてもらったり、けっこう楽しいものです。

真の意味でのファンになってもらえたらと思います。

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